N1 Grammar Tutorial – Part 1
日本に来て、早3年が経つ。来たばかりの頃は目にする全てのことが物珍しく、休みの度にあちこち出歩いた( ① )。しかし、3年も住むと、ピンク色の逆立った髪でちゃらちゃらしたスーツ姿の男を見ても、はたまた全身フリルに白タイツ、まるで不思議の国のアリスからやってきたような厚化粧の女の子?を見ても、さすがTOKYO、超COOLとは思わなくなった。いや、むしろいい年をして、自己主張の激しすぎるファッションに身を包むTOKYOの男女の姿は見る( ② )とさえ思ってしまう。
そんな僕だが、ほぼ毎月のように繰り返される東京観光デイがある。それは親友、友人、元同僚、友人の友人、あるいは親戚の知り合いの娘などが日本に来た時だ。始めの頃はわざわざ日本まで来るのだから、あらかじめあれこれ希望を聞き、その希望( ③ )プランを考えていた。しかし、いざ当日になってみると、はるばる日本までいらっしゃった数回しか会ったことがないその友人は、お好み焼きは昨日食べたからやっぱり今日はほかの日本っぽいものが食べたいわ( ④-1 )、後で銀座で買い物をしたいから、銀座で食事をしたいんだけれど( ④-2 )、好き勝手に言い始める。あー・・・そう・・・。いや、実はメニューに写真があって、英語も書かれていて、値段もちょうどよく、それでいて日本人からも人気があり、なおかつ数回しか会ったことがない君たちが泊まるというホテルまで帰りやすい場所にある超おすすめのお好み焼き屋を昨日調べたんだけど、という言葉は胸にしまって、あいまいな表情で、OK、銀座は東京の中心だからね、なんでもあるよ。ところで、君たちが考える日本っぽいものって何だい?ハハハと乾いた笑いとともに地下鉄駅に向かうのだ。
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## Answers
日本に来て、早3年が経つ。来たばかりの頃は目にする全てのことが物珍しく、休みの度にあちこち出歩いた**ものだ**。しかし、3年も住むと、ピンク色の逆立った髪でちゃらちゃらしたスーツ姿の男を見ても、はたまた全身フリルに白タイツ、まるで不思議の国のアリスからやってきたような厚化粧の女の子?を見ても、さすがTOKYO、超COOLとは思わなくなった。いや、むしろいい年をして、自己主張の激しすぎるファッションに身を包むTOKYOの男女の姿は見る**にたえない**とさえ思ってしまう。
そんな僕だが、ほぼ毎月のように繰り返される東京観光デイがある。それは親友、友人、元同僚、友人の友人、あるいは親戚の知り合いの娘などが日本に来た時だ。始めの頃はわざわざ日本まで来るのだから、あらかじめあれこれ希望を聞き、その希望**をふまえて**プランを考えていた。しかし、いざ当日になってみると、はるばる日本までいらっしゃった数回しか会ったことがないその友人は、お好み焼きは昨日食べたからやっぱり今日はほかの日本っぽいものが食べたいわ**だの**、後で銀座で買い物をしたいから、銀座で食事をしたいんだけれど**だの**、好き勝手に言い始める。
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## Explanations
**① ものだ**
– ものだ = past habit with nostalgia (used to do)
– Wrong: ことだ (emphasis), わけだ (conclusion), はずだ (expectation)
**② にたえない**
– にたえない = unbearable, intolerable (negative feeling)
– Wrong: にたまらない (can’t resist), にきわまりない (extremely), におよばない (no need)
**③ をふまえて**
– をふまえて = based on, taking into consideration
– Wrong: をかさねて (repeatedly), をかねて (two purposes), をもって (time limit)
**④ だの/だの**
– だの/だの = listing with annoyance or criticism
– Wrong: やら/やら (uncertainty), なり/なり (alternatives), といい/といい (positive examples)